こばやしのヒト

宮崎県小林市の山元智博さんがつくる「kiriflex(キリフレックス)」とは、サーフボードの中心に入っている補強材である「ストリンガー」と呼ばれるパーツのブランドのことです。

kiriflexを開発し、特許を取得。今ではそのシェア率は、日本のサーフボードブランクスの50%以上(2016年時点)になっています。

サーフボード業界を大きく変えた実績があるにも関わらず、山元さんは楽しそうに「いいものがないから、自分でつくっちゃった」と一言。

「祖父の言葉がきっかけだった」というkiriflexの誕生ストーリーや、今後の展望について山元さんに聞きました。

 

山元さんが手がけている3つのこと

 

 

僕は主に、サーフボードのストリンガーの製作をやっています。うちで一番有名なブランドが「kiriflex(キリフレックス)」

2008年の春に、あるメーカーにサーフボードをオーダーしたんです。でも、出来上がってきたボードの形が左右非対称だったんですよ。簡単に言えば、納得のいかないものが出来上がってきてしまって。

せっかくお金を出してオーダーしてもそういうボードが出来上がるなら、自分でつくっちまえと。それが最初のきっかけです。

 

 

kiriflexを世界に広めたい

サーフィンは、2020年の東京オリンピックの種目に採用されています。もちろんそこに向けてkiriflexをもっと広げていきたいのですが、日本でどうにかしたいんじゃないですよ。「世界でやっちゃえ」って思っています

世界でのシェアはまだ1桁台。2017年に入ってから、ハワイとオーストラリアの営業に行きました。これからどんどん世界に広がっていきますよ。

モノづくりには、一切妥協しません。製品をいいものにするために。「これでいっか」で満足しない。ストリンガーって、サーフボードからほんの数ミリしか見えないものなんです。

どれだけちゃんとしたものが入ってるかというのは、僕にしかわからないんですよ。サーフボードを削るシェイパーたちもわからないこと。

だから、いかに使うひとに信用されるものをつくるか

いつ誰が乗っても、ちゃんと動く材料に仕上げられているか。僕が妥協してしまうと、ボードが台無しになってしまう。だからこそ、絶対に妥協しない。その信念は持ち続けています

 



山元智博

1974年、宮崎県都城市出身。都城農業高校卒業後、宮崎県産業開発青年隊にて就学。鹿児島測量専門学校を経て都城の民間測量会社、民間建設会社に務める。その後、祖父の経営する製材所で木材について学び、サーフボードを独学でつくり始める。宮崎産の桐の木を使ったストリンガー「kirifrex」を開発し、特許を取得。現在に至る。